家のこと

知っておきたい平屋のメリット。子育て世帯は平屋を建てるべし。

平屋 メリット

今、平屋建てが人気です。

私の周りも家を建てる人が多くなってきましたが、平屋を選択する人が増えています。かくいう私も、平屋を検討しています。
なぜ最近平屋が人気となってきたのか、平屋のメリット・デメリットを紹介したいと思います。

2階建を新築して住んでみたら、アパート暮らしの方が楽だった?

「アパートに住んでた方が家事が楽だったよ」
最近新築した友人からこんな話を聞きました。

新築してもアパートに住んでいても、家事をすることには変わりありません。何が大変になったかと言うと、1階と2階ができたことによって移動が大変になったというのです。

アパートに住んでいる人の多くは、一つのフロアで生活をしています。
これが新築をして2階建になると、1階と2階の往復ができることによって、家事の負担がとても増えてしまいます。

たとえば掃除です。今までは一つの階を掃除機をかけるだけで終わっていましたが、新築すると1階と2階の2フロア掃除機をかける必要が出てきます。すると、掃除機を持って上がったり降りたりしなければいけません。掃除機を持って階段の上り下りをするのって結構大変です。
また、今までは一つだったトイレが、2階建では2つになるかもしれません。トイレ掃除も今までの倍の時間がかかることになります。

次に洗濯です。
アパートでは洗濯室からベランダまでの距離が近かったですが、2階建になると濡れた洗濯物を2階のベランダまで運ぶ必要があります。濡れた洗濯物を運ぶのは重労働です。

洗濯物は子供の年齢によって量が変わります。小さいうちは服も小さく量も少ないと思いますが、中学生になると服のサイズも大きくなり、部活のユニホームなども洗濯する必要があります。

2階建にするとこういったところで家事の負担が増えてしまいます。家事の負担が増えるのは誰もが避けたいところです。
そこでオススメをしたいのが、「平屋建て」の家づくりです。

平屋のメリット

一つのフロアで生活できるので家事が楽!

平屋の最大のメリットは、階段がなく一つのフロアで生活ができることです。

例えば掃除ですが、わざわざ2階に掃除機をかけに行く必要もありません。もちろん階段を掃除する必要もありません。
最近ではロボット掃除機を設置する家が増えていますが、平屋であれば一つ設置するだけで毎日家を掃除してくれます。2階建ではこんな楽はできません。

また、洗濯も変わってきます。
多くの家が1階に洗濯機を置き、洗濯したら2階に持って行ってベランダで干すという形です。
しかし、平屋であれば重たい洗濯物を2階に運ぶ必要もありません。洗濯機から近い動線で洗濯物を干すことができるので、2階建よりも楽に洗濯をすることができます。

家族の距離が近い

1階と2階だと距離が離れてしまうため、お互いが何をしているかが分かりません。ですが、平屋であればリビング・寝室・子供部屋の距離が近いため、常に家族との繋がりを感じながら生活をすることができます。

平屋に住んでいる先輩に話を聞くと、夫婦の寝室も子供部屋ももちろんありますが、みんなリビングに集まって過ごす時間が多いとのことです。
これは、リビング・寝室・子供部屋の距離が近く、顔を合わす回数が多いため、一人の空間よりもみんなでいる空間の方がリラックスできるとのことでした。

2階建の場合、間取りによっては子供が家に帰ってきてすぐ自分の部屋に入ってしまい、顔も合わさずに一日が終わるなんてことがあります。ですが、平屋であればリビングと子供部屋との距離が近いためいつも顔を合わすことができ、自然とみんながリビングに集まってきます。

階段がないので老後の生活も安心

階段がないので、老後の生活も安心です。
若いうちは問題ありませんが、年を取ると階段を上り下りするのは一苦労です。ましてや洗濯物を持ったり、掃除機を持ったりして階段を上るのは転んでけがをする可能性もあります。

平屋であれば階段がありませんので、そんな心配をする必要はありません。将来の生活を考えた時も、平屋はとても魅力的です。

太陽光パネルをたくさん設置することができる

2階建と比べて、平屋は屋根面積が大きくなります。
そのため、2階建よりも太陽光パネルを多く設置することができ、売電収入が期待できます。
太陽光発電をたくさん設置したい人にも、平屋は向いています。

平屋のデメリット

家事負担などのメリットがある平屋建てですが、当然デメリットもあります。平屋を選択する前に、きちんとデメリットも把握して対策をしておきましょう。

土地が大きくないと建てづらい

平屋を建てる場合、土地が大きくないと建てることができません。

2階建で1階20坪、2階20坪の計40坪の建物と、平屋建てで1階40坪の建物。
どちらも同じ40坪の建物ですが、2階建の場合は土地に接する坪数は20坪で、平屋建ての場合は40坪になります。

2階建なら問題なく建てられる土地の大きさでも、平屋建てにしようとすると土地の大きさが足りないということがあります。平屋建を建てようとする場合は土地の大きさに注意しましょう。

プライバシー・防犯が守られにくい

部屋が全て1階にあるため、寝室・子供部屋の防犯・プライバシーが守られにくいです。
部屋が道路に近かったり、隣の家に近かったりすると、部屋の中が覗き込まれてしまう可能性もあります。そうなると、窓を開けておくのも防犯上心配です。
平屋を建てるときは部屋の配置・窓の位置に気を配るようにしましょう。

建築費用が割高になる

まったく同じ坪数の場合、2階建と比べて平屋建ての方が建築費用が高くなる傾向があります。
これは、2階建と比べて基礎・屋根の面積が多くなり、その分の費用が発生するためです。
もちろん基礎・屋根以外の違いもあります(トイレの数が違う、階段のあるなし、バルコニーのあるなし等)。しかし、住宅メーカーの営業から話を聞くと、割高となるケースが多い様です。

また、同じ理由で建物の固定資産税も平屋建ての方が割高になる傾向があります。

建築費用も固定資産税も具体的にどれだけ違うかは簡単に計算できませんが、費用が割高になる可能性があることは覚えておいた方がいいです。

平屋は忙しい子育て世帯にぴったり

平屋を建てることにより、掃除・洗濯の負担を減らすことができます。
掃除・洗濯は生活している限り毎日続いていく重労働です。そんな掃除・洗濯の時間を短縮することができれば、家族の時間・プライベートの時間を増やすことができ、充実した生活を送ることができます。そのため、毎日の家事・育児に追われている忙しい子育て世帯にぴったりです。

また、家族との距離が近いため、プライベートな空間よりも家族との空間を大切にしたい方にもオススメです。

もちろん2階建やマンションにも、それぞれのメリットがあります。
ですが、家づくりの検討をしている方は、ぜひ平屋の検討もされてみてはいかがでしょうか?