家を建てると、必ず加入しなければならないのが火災保険です。
万が一に備えて加入しなければならないものですが、そこで気になるのが契約金額と保証内容です。
パパぶた家は、積水ハウスと提携している東京海上日動火災保険株式会社の「シャーガード」を勧められましたが、本当にお得なのか気になったので調べてみることにしました。
シャーガードは他の火災保険と比べて本当にお得なのか?
他の会社の火災保険のほうが安くていい商品があるのではないか?
シャーガードに加入しようかどうか悩んでいる方は、是非ご覧ください。
Contents
火災保険の基礎知識
火災保険とは
火災保険とは、火災・風災・水災等の被害にあった際に、修理費用を保証するための保険です。
火災保険とは別に地震保険も準備されており、こちらは地震の被害を保障するものになります。
火災保険の金額の決まり方
火災保険の金額は以下のような内容で決まります。
建物の構造
一般住宅の場合、木造(H構造)か鉄骨造(T構造)のどちらかになります。
鉄骨造の方が木造と比べて丈夫で、火事などの被害が少なくなることから、火災保険料は安くなります。
木造と鉄骨造だと、約2倍の保険料の差が出るとのことです。
評価額
建物が被害に合った時に受け取れる保険金額のことを評価額と言います。
新築の場合、一般的には建物の契約額を評価額とすることが多いです。
評価額が高ければ高いほど、保険金額も高くなります。
保障内容
火災保険の保障内容は、火災・風災・水災など、家が被害に遭う原因によって分かれています。
例えば保障内容に水災が入っていれば、台風などの大雨で家に被害があった場合に保険金が支払われることになります。ただし、保障される分、支払う保険金額が高くなるということです。
契約期間
火災保険の契約期間によって、金額が変わってきます。
1年~10年まで選択できますが、長期の契約にして前払いをすれば、値引き率が高くなりお得になります。
シャーガードが本当にお得かどうか調べてみた。
シャーガードが本当にお得かどうか調べるために、8社の保険会社へ見積もりを依頼してみました。
同条件で見積もり依頼
見積もり依頼に当たっては、価格.comの一括無料見積もりを利用しました。
この無料見積もりですが、最大12社の保険会社へまとめて見積もり依頼をすることができるサービスです。
パパぶたが見積もり依頼をしてみましたが、依頼をした翌日にはメールで見積もり結果を送信してもらえ、さらに詳細なパンフレットが四日後に郵送で届きました。とても迅速なサービスです。
また、こういうサービスは営業の電話がたくさんかかってくると心配されるかたがいますが、一度だけ受付を完了したという電話がかかってきただけで、営業の電話は一切かかってきませんでした。
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条件を変更した再見積もりが可能
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火災保険の見積もりを比較する際には是非一度試してみてください。
見積もりの結果は?
今回の見積もりは以下の条件でお願いしました。
構 造:T構造(鉄骨)
評 価 額:3,880万円
補償内容:全補償(火災・風災・水災・盗難・破損等)
家財補償:500万円
保険期間:10年間
見積もりの結果は以下のとおりです。

ご覧のとおり、一番保険料が安かったのは日新火災海上保険株式会社で、シャーガードは2番目に安い結果となりました。
また、一番安い日新火災海上保険と一番高い三井住友海上の差額は58,360円となっており、保険会社によって金額に大きな違いが出ております。
各社の火災保険の違いはどこ?
金額については表のとおりですが、ここで気になるのは各社の火災保険の内容です。
金額が高くても保障内容に違いがあるのであれば比較する必要があるので、価格ドットコムの相談窓口に電話してみました。
風災の違い
日新火災海上保険では、風災の場合、20万円以上の損害にならないと補償されません。
「風災で窓ガラスが1枚割れてしまったので保険を使いたい」となっても、20万円以上の費用が発生しなければ補償されないということです。
他の会社の場合は、そういった条件はなく補償がされます。
費用保険金の違い
火災・風災・水災などの補償とは別に、「費用保険金」というものがあります。
これは、災害に合った際のさまざまな諸費用を補償してくれるものです。
有名なものだと、「事故時諸費用」というものがあり、家を修理している間の宿泊料などとして使うことができます。
この「費用保険金」ですが、各社によって該当となる項目が異なります。
例えば、今回一番安い見積もりとなった日新火災は「損害防止費用」という補償が1つのみになっています。
対して、積水ハウス提携の東京海上日同火災保険は、「修理付帯費用」、「損害拡大防止費用」、「請求権の保全・行使手続費用保険」、「失火見舞費用保険」、「水道管凍結修理費用保険」、「地震火災費用保険」と、6つの補償がついています。
こういった補償が必要かどうかは別に検討する必要がありますが、費用保険金の違いにより、見積金額に差が出ています。
※あくまで今回の見積もり商品の場合の比較になります。会社によって火災保険の商品が複数あるものもあり、費用保険金の項目が変わる可能性もあります。
免責金額の違い
火災保険の保険金を請求することになった場合、自分で負担しなければいけない金額のことを「免責金額」といいます。
仮に「免責金額10万円」で、30万円の被害にあったとすると、支払われる保険金額は20万円(30万円ー10万円)といった形になります。
免責金額は、0円、5千円、1万円、5万円、10万円等、各社によって設定できる金額が異なり、今回の見積もりでは「免責金額0円」で見積もりを取っています。
ただし、三井住友海上だけは、「免責金額0円」の設定ができず、「免責金額1万円」の設定になっています。
通常、免責金額が低いほど保険金額は高くなり、免責金額が高いほど保険金額は低くなります。
結論。シャーガードはお得なのか?
各社の見積もりを比較した結果、シャーガードはお得だと判断しました。
見積もり結果のとおり、シャーガードよりも安い火災保険はあります。
しかし、火災保険の大手で実績があること、費用保険金の補償が充実していること、申し込み手続きが対面で簡単にできるといったことから、パパぶた家はシャーガードを契約することにしました。
一生に一度の家づくり、火災保険の知識がある人は少ないかと思います。
そんな火災保険を、営業の言われるがままに加入してしまうのは正直不安です。
せっかく新築した家で安心して過ごすためにも、火災保険の内容をよく調べたうえで加入をしてもらえればと思います。
みなさんも、火災保険を比較したうえで、納得のいく保険の契約をしてください。